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【広島県北広島町・福光酒造】13年ぶりの復活!令和のどぶろく「朝光」を楽しむ!

オンライン酒蔵留学レポート(福光酒造)

オンライン酒蔵留学は、おうちにいながら地方の酒蔵さんとダイレクトにつながって、一緒に乾杯できる日本酒体験型サービスです。
作り手さんの想いや人柄も味わうことができ、日本酒を通して「人生の学び」や「新たなつながり」、そして「推し蔵」が生まれる場となります。

本記事では、これまでオンライン酒蔵留学にご出演していただいた酒蔵さんをご紹介!
この記事を通して、酒蔵さんの想いやこだわりについて是非触れてみてください♪

今回は、13年ぶりに復活を遂げた広島県北広島町のどぶろく醸造所「福光酒造」をご紹介いたします♪

福光酒造(ふくみつしゅぞう)について

福光酒造 外観
※福光酒造 外観
画像引用元:福光酒造Instagram


「今、日本酒の免許は新規で取れないんですよね」

まずそう語るのは、昔ながらの原風景が残る広島県北広島町大朝で「福光酒造」を営む四代目蔵元・福光寛泰(ふくみつひろやす)さん。商店街のど真ん中に、この福光酒造はあります。
この蔵、実は一度は廃業し、9年間誰も住まず、コウモリや野生動物のすみかになっていました。そこに再び酒の香りが戻ってきたのは、廃業から13年後のことです。

そして、あなたは「どぶろく」と聞いて、どんなお酒を思い浮かべますか?
昔ながらの重たいお酒、ちょっと飲みにくそう……。そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。

けれども、福光酒造の代表銘柄である、どぶろく「朝光(あさひかり)」は、そのイメージを鮮やかに裏切ってくれるんです。
まず栓をそっとゆるめた瞬間、瓶の中でシュワシュワと立ちのぼる泡。次にグラスから広がる爽やかな香り。さらに炭酸水で割れば、夏のビールにも負けない爽快な一杯に変わります。

ただ、このお酒を造っているのは福光さんたった一人という現状。
この記事では、福光さんが語ってくれた生の言葉をもとに、13年ぶりに復活した蔵の物語と令和のどぶろく「朝光」の楽しみ方をお届けします。

創業は1933年。
実はここ、福光さんのお母さまのご実家。
創業者、そして二代目の祖父のあとを継いだのは、親戚にあたる三代目でした。
ところが平成18年(2006年)、その三代目が急な病に倒れ、蔵は泣く泣く酒造免許を国に返納することになります。
「もしこれが返納ではなく休業であれば、私もまた日本酒を造れたんですが……」と福光さんは語ります。

ここで立ちはだかったのが、冒頭で述べた、日本酒の製造免許は、今では新規に取得できないという制度。
当時、山口県岩国市の村重酒造で酒造りに打ち込んでいた福光さんは、実家で酒を造る道を閉ざされ、悩み抜いたといいます。

そんな中で見つけた一筋の光が、「どぶろく特区」でした。
「いろいろと調べてみて、実家がどぶろく特区であると。どぶろくだったら酒蔵が復活できる」と、思い至ったのです。

福光さんは、平成27年(2015年)、当時勤めていた山口県の村重酒造を辞めて帰郷。
2019年初頭からどぶろくの醸造をスタートさせます。
ようやく福光酒造は13年の時を経て、再び酒を醸す蔵となりました。

そして、この蔵の酒を語るうえで欠かせないのがやはり「水」。
福光酒造の仕込み水は、硬度19〜20ほど。
広島県の平均が50前後といわれる中で、はるかに柔らかい軟水です。

今回のオンライン酒蔵留学では、この仕込み水をあえて炭酸水にして参加者へ届けてくれました。
この土地の水の柔らかさを、自分の舌で確かめてほしいという心遣いからでした。

一度は途絶えた蔵の灯りを、どぶろくでもう一度灯した福光酒造をさらに深堀していきます。

どぶろくを”國酒”へ!四代目蔵元「福光寛泰」さん

福光酒造 四代目蔵元「福光寛泰」さん
※福光酒造 四代目蔵元「福光寛泰」さん
画像引用元:福光酒造Instagram

平成18年のこと、蔵の廃業を決めたのは、実は福光さん抜きの家族会議でした。
当時は焼酎ブームの真っただ中で、日本酒は売れず、設備は古く、在庫は増えていくばかりの状態。
「私が帰ってきても、本当に苦労するだけというのが目に見えている、と家族たちは考えたみたいです」という言葉通り、福光さんはあくまで村重酒造にサラリーマンとして勤めたほうが生活は安定する。

つまり家族は福光さんに苦労をさせないために、あえて廃業を選んだのです。

しかし、その止まった時を再び動かしたのは、ファンの声でした。
きっかけとしては平成26年、広島市内で「福光酒造のお酒を飲む会」が開かれたことです。
そこではファンの方々がかつての福光酒造の古いお酒を持ち寄り、福光さんをゲストに招いてくれたのです。
ファンの方々からは福光酒造の酒への想いがあふれ、その数々の想いを受け取った福光さんは、
「本当に福光酒造のお酒を愛してくださった方がいらっしゃるのであれば、これは1日も早く酒蔵を復活させなきゃいけない...」と強く決意をします。

翌年、福光さんは会社を退社。
しかし戻った蔵は、前述の通り荒れ果てていました。
そこで力を貸してくれたのは、地元の大学生たちだったとのこと。商店街のど真ん中で、ずっとカーテンが閉まったままだった酒蔵の復活は、さびれかけた商店街にとっても希望の象徴ともなっていたのです。

そんな福光酒造で、福光さんはたった一人で酒を造っています。
その苦労は精神的にも体力的にもかなりの負担だと想像されます。
しかも使っている洗米機は、給食センターで使われるような水流で洗うタイプ。ネットオークションで2〜3万円ほどの中古品を手に入れたといいます。

それでも福光さんは、
「かつて勤めていた村重酒造では4人で造っていました。その時の苦労を考えたら、大したことありません」という言葉から、蔵元の経験値の高さがうかがい知れます。

ただそうは言っても、そのスケジュールはなかなかのもの。
11月下旬から春まで続く酒造りが終われば、夏は米づくりにブドウの栽培、各地のイベントへ。一年中、蔵と田んぼのあいだを走り回っているのです。

では、なぜ日本酒ではなく、どぶろくなのか。
「日本酒は、私が造らなくてもいろんな方が造っています。どぶろくはまだまだ造る方も少ないし、造っている方も高齢の方が多いんです」とのこと。

今、どぶろくは酒税法上「その他の醸造酒」に分類されています。同じ米と米麹から生まれるのに、日本酒の仲間には入れてもらえない。
「清酒と濁酒で日本酒、というカテゴリーにして、どぶろくを國酒にする。それが私の最終目的になりました」
残りの人生をかけて――。そう語る言葉に、悲壮感は全然ありません。
生酛タイプやワイン酵母を使ったどぶろくに挑むのも、「同じ米と米麹でも、こんなに幅広いどぶろくがあるんだ」と知ってもらうためとのこと。

この啓蒙活動の根っこにあるのは、自分の蔵のことや経営を懸念しているわけではありません。

日本酒業界の未来への強い危機感からです。
「今の20代、30代の方が40代、50代になっても、たぶん日本酒は飲まないし、演歌は聞かないと思うんですよ」。
年を重ねれば自然と日本酒を好きになる時代は、もう終わった。
だからこそ今のうちに、若い人に「どぶろくって美味しい、面白いと知ってもらわなければ、業界そのものがなくなってしまう」と、福光さんはとてもシビアな分析を訴えます。

さらに日本酒の免許をめぐる闘いも続いています。
3年ほど前(2023年)から地元の国会議員を通じて内閣府に陳情書を提出し、「日本酒特区」の創設を求めてきました。
国税庁や内閣府との意見交換は今も年に1〜2回。ただ、まだ進展はまだありません。

廃業した蔵の免許は平均1,000万円ほどで売買されていて、話を持ちかけられることもあるそうです。それでも福光さんは首を縦に振りません。
「そういう形での免許の取得は、自分としては面白くない。正々堂々、王道で、ちゃんと国を動かして取りたいんです」と。

そのために、まずは自分の酒が認められ、発言力を高めることが大切だとおっしゃいます。
政治家やメディアにも働きかけ、地元のテレビ番組でも、日本酒の免許が新規に取れない問題を投げかけてくれました。

"どぶろくを國酒に"。

その夢は、酒造りに憧れる若者が、自分の蔵を自由に持てる未来――
福光さんの挑戦は、日本の酒文化をつなぐための未来へつなぐための闘いと言えます。

食用米「こいもみじ」へのこだわり

こいもみじ収穫風景

※こいもみじ収穫風景
画像引用元:福光酒造Instagram

朝光に使われているお米は、ただ一つ。北広島町で生まれた食用米「こいもみじ」という品種です。
この米は、広島県北部・高冷地域でしか栽培されていない好適米。現在、福光さんは田んぼを3反借り、地域の方と一緒に「こいもみじ」を育てています。

けれども、なぜ、酒米ではなく食用米なのか。その答えは、蔵の記録の中にありました。
「先代も先々代も、そのお米でお酒を造っていたというのが、記録に残っておりまして。福光酒造を復活させるんだったら、この食用米でやりたい」と、あくまで先代たちの魂をつなぐ思いを福光さんは語ります。
つまり、こいもみじは、この蔵が歩んできた歴史そのもの。

ただ、前述のように「こいもみじ」は高冷地域でしか育たないという、「ふつうのお米」ではありません。
福光酒造がある大朝は、標高およそ400メートル。昭和から平成の初めごろまでは、寒すぎてコシヒカリが育たない土地でした。そこで、標高の高い寒い場所でも健やかに育つよう改良されたのです。

ところが、時代は変わります。
食卓では、もっちりとしたコシヒカリのようなお米が好まれるようになり、さらに温暖化の影響で、かつて寒冷地域だった大朝でもコシヒカリが作れるようになり、地域の農家さんは次々と生産する米を切り替えていきます。
この時のことを、福光さんは、 「11年前に大朝に戻ってきた時には、"こいもみじ"を作っている農家の方がいなかったんです」と振り返ります。
土地のために生まれたお米が、土地から姿を消しかけていたということです。それを福光さんは、もう一度この町の田んぼによみがえらせました。

続けてこいもみじの特徴を、福光さんはこう教えてくれました。
「タイプ的に言ったら、さばけの良いお米ですね。小粒で、すし米とかチャーハンとかカレーとかに合うような、ちょっと古いタイプのお米です」
「さばけが良い」とは、お米を炊いたときに粒と粒がくっつきにくく、パラパラとほぐれやすい状態のこと。口に入れると、ほろりとほどけていく軽やかな食感です。けれども、そのさばけの良さの裏には、酒造りならではの苦労がるとのこと。

「米が硬いので、麹づくりの時に菌糸を食い込ませるのがとても大変なんです」と。
福光酒造の麹室は、なんとテント。蒸したお米に種麹を振りかけ、翌日に切り返し、温度を上げながら仕上げていきます。通常なら翌々日には麹として出来上がるところを、福光さんは最高温度をもう1日じっくりと引っ張るのだそう。硬いお米の芯まで麹菌を届かせるための、ひと手間です。

そうして1年間に収穫できる玄米は、約1.5トン。そこから生まれるどぶろくは、4合瓶に換算しておよそ5,000本。
オンライン酒蔵留学で映し出された映像には、黄金色に実った3反の田んぼが広がっていました。撮影したその日の夕方には、すべて稲刈りを終えたといいます。

効率だけを考えれば、もっと造りやすいお米はいくらでもあります。
それでも福光さんが「こいもみじ」を選び続けるのは、そこに蔵の記憶と、かつてのこの町の風景が詰まっているからなのです。

仲間と育てた”八号酵母”へ掛ける想い

福光酒造 作業風景
※福光酒造 作業風景
画像引用元:福光酒造Instagram

福光酒造の朝光は、基本的にすべて「協会8号酵母」で醸されています。
甘口美発泡どぶろく「ピンク朝光」も、赤色清酒酵母と8号酵母をブレンドしたもの。
この8号酵母は、福光さんが仲間とともに一度は消えた歴史から呼び戻した酵母なのです。

協会8号酵母が分離培養されたのは、昭和35年。
「6号、7号の頃の酵母は、高級酒専用の香りの華やかな酵母として分離培養されたんですが、8号はそういうものじゃなくて、もうちょっと皆さんが楽しんでいただけるような、大衆的なお酒を造りたいというので分離培養された酵母なんです」

ところが8号は、濃醇多酸という特徴がありました。旨味が強く、酸がしっかりと立つ酒を生みます。
時代は昭和50年代、新潟のお酒に代表される、とてもきれいな「淡麗辛口」ブーム。

そんな中、8号酵母は時代のニーズに合わないとされ、20年も経たずに廃盤となってしまったのです。

それを福光さんは、どうしてこの酵母を復活させようと考えたのでしょうかと尋ねたところ、
きっかけは、村重酒造に勤めていた頃に感じた、日本の食卓の変化だったそうです。

「昭和の後半になって、家庭の味が和食から、カレーとか唐揚げとかコロッケとか、お肉料理なんかも食卓に上がるようになるんですけど、そういうものに合わせる日本酒っていうのはなかったんですね」とのこと。
当時としては、洋食の横に並ぶのは、焼酎かビールばかり。そこにも日本酒で寄り添いたい。そのためには、もっと酸味のある酒が必要だ、と考えたのです。

県や醸造協会の酵母を片っ端から調べるうちに目に留まったのが、「濃醇多酸」と記された8号酵母でした。
醸造協会に問い合わせると、返ってきたのは「これは標本的な酵母で、研究目的でしか出していない。どんなお酒ができても文句を言わないなら」という答え。
その際、福光さんは「絶対文句言いません、と言って分けていただきました」

こうして生まれた8号酵母の酒は、新酒でも旨味がぎゅっと濃い一本でした。
こってりとした肉料理や洋食にも寄り添う、リーズナブルな酒――そんな想いを込めたものの、最初は8号の個性をなかなかつかみきれず、売るのにも苦労したといいます。

その挑戦を隣で支えたのが、浦野さんという仲間でした。
醸造協会との接点がある方であり、やり取りを引き受けてくれたのも、浦野さん。
彼もまた、酸味のある酒が大好きだったのです。
「本当に一緒に、二人三脚でやってきたんです」と。

自分の蔵を持った今、いまだに8号酵母にこだわる理由は何でしょうかと尋ねると、
「美味しいお酒を作るだけであれば、山田錦であるとか、八反錦であるとか。それを農家の方に作っていただければ、より苦労せずにもっと美味しいお酒が造れるのは確かなんです。でも、それは私がやりたいお酒造りではないですね。やっぱりストーリーがないといけない」と熱く語ります。続けて、

「私と浦野がいろいろと苦労しながら復活させた酵母ですので、これはもう私が責任を持って育てていきたいという想いがありますね」。

どぶろく造りを始めた当初は、小さな蔵では8号酵母がなかなか手に入らず、広島県内の酵母を使っていた時期もありました。今では醸造協会から分けてもらえるようになり、「全部8号でやる」と決めています。
グラスの中でしゅわりと弾ける朝光の、しっかりとした酸と旨味。
その一杯には、時代に置き去りにされた酵母と、それを信じた二人の仲間の物語が溶け込んでいます。

伝道師直伝!どぶろくアレンジ術!

福光酒造 どぶろく「朝光」
※福光酒造 どぶろく「朝光」
画像引用元:福光酒造Instagram

「日本酒を割って飲むのは、お酒に対して失礼だという声もあるんですが……私もどぶろく造りをやっていて思うのは、とにかく自由に楽しく飲んでほしいということなんです」、と福光さんが語る通り、まさに「どぶろくの伝道師」が提案する飲み方からは、"実は、どぶろくは、そのまま飲むだけのお酒ではない"ということがはっきり伝わってきます!

割って、混ぜて、遊んでこそ、どぶろくの魅力はぐんと広がるお酒なのです。
そこで、オンライン酒造留学で福光さんが教えてくれた魅惑的なアレンジをご紹介します!

まずは「どぶろくハイボール」。
作り方は驚くほどシンプル!朝光と炭酸水を1対1で割るだけです。
どぶろくを割るとき、「どれくらいがいいんだろう」と悩む方も多いはず。蔵元自らが「1対1」と言い切ってくれると、迷いなくグラスに注げますよね。

朝光のアルコール度数は12%。1対1で割れば6%ほどになりますので、1杯目にもちょうどいい度数ではないでしょうか。
「夏場にビールじゃなくても、どぶろくハイボールを飲む。最初からどぶろくでスタートできるというのもありかなと」
シュワッと弾ける泡が喉をすべり落ち、米の旨味がふわりと鼻へ抜けていく。夏はどぶろくハイボール、冬は日本酒。そんな楽しみ方も似合いそうです。

参加者からも「まさかどぶろくを炭酸で割るなんて発想がなかった」、「すごく飲みやすい」と驚きの声が上がっていました。

次に試してほしいのが、韓国の果実酢「ミチョ」を加えるアレンジ。
福光さんのおすすめはザクロ味。どぶろくハイボールにほんの少し加えるだけで、ザクロの甘酸っぱい香りとほんのりとした色が加わります。
「グラス1杯なら、大さじ1もいらないと思います。入れすぎるとザクロのフレーバーが強すぎますので、好みで調整していただければ」
同じ発酵つながりで、相性は抜群。ちなみに福光さんの奥さまのお気に入りは桃味だそうで、パイナップルもよく合うとのことです。

そして暑い日に試してほしいのが、トマトジュースを使ったアレンジ。
どぶろく、炭酸水、トマトジュースを1対1対1で合わせ、タバスコを2振りほど。最後に黒コショウをかければ完成です。
「ピザとか、ガスパチョみたいな感じですね」
トマトの酸味とタバスコのピリッとした刺激を、どぶろくのまろやかさが包み込むみ、お酒というより、料理のような一杯です。

そして、思わず笑ってしまったのが「ソルティどぶ」。ソルティドッグならぬ、ソルティ“どぶ”です。
グラスの縁に塩をつけたスノースタイルにして、どぶろく、炭酸水、グレープフルーツジュースを注ぎます。
「塩をなめながら、エンドレスで飲めます」
グレープフルーツのほろ苦さと塩気が、どぶろくの甘みをきゅっと引き締めてくれそうです。

福光さんによれば、搾っていない生のどぶろくには酵母や酵素が生きていて、食物繊維や乳酸菌、必須アミノ酸も豊富。
「飲みすぎなければ、腸活などにも効果が期待できるというのもありますし、炭酸水やトマトジュースと合わせれば、全部いいとこ取りの和のカクテル。少し背徳感もありながら楽しんでいただけるかなと思います」

このようにお聞きすると、"どぶろくの飲み方に、正解はなし”と感じます。


【福光酒造】
〒731-2104
広島県山県郡北広島町大朝2441-1
TEL: 090-7129-2767
MAIL: hiroyasu.fukumitsu@gmail.com
HP:https://www.asahikari.info
オンラインショップ:https://asahikari.base.shop/

福光酒造のどぶろくをご紹介!

純米生どぶろく「ホワイト朝光」

純米生どぶろく「ホワイト朝光」
※純米生どぶろく「ホワイト朝光」
画像引用元:牧野酒造オンラインショップ

福光酒造の定番酒である、純米生どぶろく「ホワイト朝光」
「まだ生きてるお酒です。シュワシュワ上がってますので、開けるときは気をつけてくださいね」と、
乾杯の前に、福光さんからそんな注意が入りました。
その理由は、瓶の中では、今も酵母が元気に息づいているからです。

これをグラスに注いで顔を近づけると、ふわりと爽やかな香り。
口に含めば、瓶内二次発酵ならではのシュワッとした泡が舌の上ではじけ、すっきりとした辛口の味わいが広がります。
とろりとしたもろみの粒が舌に残り、噛むほどにお米の存在を感じる。そんな、生きたどぶろくならではの楽しさがあります。

このホワイト朝光の精米歩合は80%、アルコール分は12%。
お米をあまり削らずに使うからこそ、こいもみじの旨味がしっかりと残ります。
その米も、福光さんが地域の方と一緒に育てたものです。
麹も蔵で福光さん自身が造り、瓶洗いからラベル貼り、瓶詰めまで、すべてを一人でこなしています。

米づくりから瓶詰めまで、福光さんの手を一度も離れることのない一本です!
そのまま飲めばキリッとした辛口、炭酸水で1対1に割れば軽やかなどぶろくハイボールに。
まずはこのホワイト朝光で、福光酒造の“いま”を味わってみてください。

■純米生どぶろく「ホワイト朝光」 スペック■

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
使用米 広島県 大朝産「こいもみじ」100%使用
精米歩合 80%
酵母 きょうかい8号酵母
アルコール度 12度

甘口美発泡どぶろく「ピンク朝光」

甘口美発泡どぶろく「ピンク朝光」
※甘口美発泡どぶろく「ピンク朝光」
画像引用元:牧野酒造Instagram

ホワイト朝光とは、まったく違う表情を見せてくれるのが「ピンク朝光」です。
マッコリをイメージして作られたこのどぶろくは、“ガスを抜く”ことで味わいが変わる、遊び心たっぷりの一本です。

もともと福光さんは、どちらかといえば硬派などぶろくばかりを造ってきました。
そんな福光さんに、仲間から「もうちょっと飲みやすいどぶろくを造ってみてもいいんじゃないか」と提案があったことから、ピンク朝光は生まれました。
お米も仕込み水もホワイト朝光と同じですが、違うのは精米歩合と酵母。
赤色清酒酵母と協会8号酵母をブレンドして醸しています。

このピンク朝光、例えれば「とにかく元気」です。
オンライン酒蔵留学でも、栓をゆるめた瞬間に泡が勢いよく上がってくる参加者が続出しました。ですので、少しずつガスを抜きながら、ゆっくりと開けるのがおすすめです。

グラスに注いでひと口含むと、細かな泡が舌の上で弾け、ホワイト朝光とはまた違う味わい。ザクロっぽさも感じます。

そして、ここからがピンク朝光の本当の楽しみ方です。
「炭酸ガスがあると、コーラと同じで辛く感じるんですね。ガスを抜くと、もうちょっとお米の旨味が戻ってきます」

グラスを軽く揺らして泡を逃がしてあげると、シュワッとした刺激の奥に隠れていた甘みと米の旨味が、ふわりと出てきます。
開けたてのキリッとした発泡感と、ガスが抜けたあとのやさしい甘みという一本で二度おいしいのが、ピンク朝光の醍醐味かもしれません。

そのまま飲むよりも、ちょっとワンアクションを置くことによって、また味わいが変化するという楽しみ方は、そのまま生きたどぶろくならではの面白さでもありますね。

■甘口美発泡どぶろく「ピンク朝光」 スペック■

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
使用米 広島県 大朝産「こいもみじ」100%使用
精米歩合 60%
酵母 清酒用赤色酵母+きょうかい8号酵母(ブレンド)
アルコール度 8度
日本酒度 -20
酸度 3.3

福光酒造Q&A

福光酒造の代表銘柄である「朝光」にはどんな特徴がありますか?
栓をゆるめると瓶内でシュワシュワと泡が立ち、爽やかな香りと炭酸の爽快感を楽しめるのが特徴です。
ホワイト朝光やピンク朝光など、従来の重たいどぶろくのイメージを覆す味わいです。
福光酒造のどぶろく「朝光」が生まれた背景は何ですか?
平成18年に急な病で三代目が倒れ、一度は酒造免許を返納して廃業しましたが、ファンの熱い想いに押され、どぶろく特区制度を活用して13年ぶりに復活を果たしました。
四代目蔵元の福光寛泰さんがどぶろく造りにこだわる理由は何ですか?
日本酒業界の未来に強い危機感を抱いており、若い世代にどぶろくの美味しさや面白さを知ってもらうことで、最終的にどぶろくを「國酒」にすることを目指して情熱を注いでいます。

まとめ

時代と後継ぎ問題によって一度は免許を返納し、9年間も眠り続けた蔵。
そこに再び灯りをともしたのは、ファンの声と、地域の仲間、そして四代目蔵元である福光寛泰さんのまっすぐな想いでした。

蔵の記録に残る食用米「こいもみじ」。
仲間とともに呼び戻した「協会8号酵母」。
硬度19〜20という大朝の柔らかな仕込み水。
効率よりも「復活するためのストーリー」を選び続けてきたからこそ、朝光の一杯には、この土地の風景と人の物語が溶け込んでいます。

そして福光さんは、日本酒の免許がないことを嘆くだけでは終わりませんでした。
オンライン酒蔵留学で明かしてくれたのは、かつて勤めた山口県の村重酒造のタンクで仕込ませてもらい、こいもみじと8号酵母で、自らの日本酒を醸すという新たな挑戦です。
「日本酒の免許がなくて嘆いてるんじゃなくて、今できることが何かないかと」。
第1弾は4合瓶で400本あるかないかという、ごく小さな規模。それでも、まずはできることから始める。その一歩一歩が、どぶろくを國酒へと押し上げる力になっていくはずです。

福光さんが毎年続けている取り組みもあります。
語呂合わせで「どぶろくの日」となる10月26日の19時ごろ、みんなで「どぶろくで乾杯」するイベントです。
「何がきっかけでもいいんです。楽しんでもらって、どぶろくを飲んでいただいて、興味を持ってくれる方が増えれば」

「どぶろくって、なんだか飲みにくそう」
もしあなたがそう思っていたなら、ぜひ一度、朝光を手に取ってみてください。
シュワッと弾ける泡、こいもみじの旨味、炭酸水で割ったときの軽やかさ。きっと、どぶろくのイメージががらりと変わるはずです。

オンライン酒蔵留学に参加するには?


「もっと酒蔵さんの想いを知りたい!」「オンライン酒蔵留学に興味がある!」という方は、下記よりご参加ください!
毎月異なる酒蔵さんとダイレクトにお話が出来る貴重な場となりますので、推せる蔵が見つかるかもしれませんよ♪
是非皆さんのご参加お待ちしております!

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オンライン酒蔵留学の流れ

①事前にお酒が届く!
・オンライン酒蔵留学をお申し込み後、ご自宅にお酒をお届け。

②オンライン酒蔵留学に参加!
・つくり手さんと乾杯!(ZOOMまたはYouTube LIVE)
・前後半に分けて皆さんと交流しながら推し蔵ポイントを探る。

③全国に飲み友達が出来る!
・オンラインで全国の日本酒ファンと情報交換し、飲み友達が出来る。

過去のオンライン酒蔵留学の様子をまとめたレポートは記事はこちらからご覧いただけますので、是非参考にしてみてください!
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次回もハンズオンポーズで乾杯!

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じゅん 日本酒ライター ものづくりに携わっている傍ら日本酒ライターをしています。
日本酒の美味しさに目覚め、すっかり虜になりました。
是非、日本酒の文化を広めていきたいです♪

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